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創造性を求められる時代とは

 私は、第二次世界大戦の敗戦後に出生し、もはや戦後ではないとも言われた時期です。しかし、伯父たちが戦地から戻っていて、物心つくくらいの時になっても、その伯父たちは酔っては、戦時の、そして戦闘中の話しをしたものでした。私の親族には職業軍人もいましたし、召集されて戦地に赴いた伯父もいました。ので、伯母からの又聞きではなく、戦争中の話しを聞くことはできました。しかし、勇ましかった時のことや苦しかった時の話しでも、私にとっては“想像上の”話でしかありませんでした。

 これが、私の心象風景にどのような影響を与えたかは分かりませんが、複雑な想いをしたものです。ですから、就学して美術や音楽の時間になりますと、“絵”に対する投影の仕方、音楽にての軍事歌謡と伯父たちの酔って歌った戦時歌謡の交錯した想いに、何故か心中面白くはありませんでした。そこで、『創造性』という概念が、教師として生徒たちに何を教えたかったのかを、もっと微に入り細を穿つような心のこもった説明が欲しかった記憶があります。

 近時は、職種も職域も自由に求めることができると云われていますが、決して斯様なことはなく、親や身近な人たちの感化で選択するという目論見は決して変わってはいませんし、偏差値教育の延長であることは、何も変わっていないことを意識しています。その結果として、自己の内心の想いを表現することが一層求められるのが、創造性を求められるということです。