私の就職時のことですが、マスコミ・商社マン・銀行は、人気がありました。特別に国家公務員試験には、官学主導の影響が大きくありましたので、私学出身にはマスコミや商社マンへが多く視られました。柔軟な発想と、外に出ることを夢見る若人が多かったようです。
そうした中でも、銀行への就職は将来を見込まれた学業成績の優秀な人たちが入って行ったようです。都銀を始め地銀も信金・信組に至るまで、学校での成績は良かったようです。
しかしながら、1991年のバブル崩壊時以降、失われた20年とか、30年とか言われて銀行への魅力が減退してきました。1990年代半ばころからIT企業への魅力が勝り、勝ち組はIT長者とまで言われるように、職種としては魅力あふれるモノになりました。
そして、全国規模で“百貨店”が消えてなくなってきていますので、そこへの貸し付けが無くなった地銀などは、特に劣勢を強いられてきています。どの業種も生き残りをかけて必死なのでしょうが、“エリート”という言葉さえも、時代感覚に合わなくなってきていますので、雇用と被用をきっちり分けて、自らや家族、更には意思の実現に有利な職種をより高い『層』という意味で理解すべきでしょう。故に、エリートという言葉も、時代に埋没しますでしょう。
そうでなくても、“狭い日本に堪えられない”と言って、アメリカに旅立った友人もいました。