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幸福と幸福感の違いについて

 各自が感じる“幸福”については、食事が良かったとか、快適に眠れたとかの現実感があふれている場合に感じることでしょうか。此れと違って、“幸福感”とは、感覚的なものですから、抽象的な物言いになります。しかし、それぞれに特徴があって、手にできる幸福とは身近で共有し合える仲間がいて、内心の感覚はどうにも共有できないものですから、手に取れることにはなりません。

 従いまして、万人が万人の幸福感を持っていて、表現において違った手段が出てきます。例えば、業務での成功が当たり前にもかかわらず、上司や同僚から褒められた時などは、何となく内心も充足感を味わうことができます。しかし、成功して当たり前ですから、何とも云われなかった時でも手応えとしては内心の充足で覆(おお)われることですから、その余の感覚的な「より以上の幸せ」を求めるべきではないでしょう。

 実際は、誰かに褒(ほ)めてもらいたくて、何かと誘い水を掛けて誘因のとば口を開いたり、方向性として自分の手柄を誇示するための運動をしているような、ちょっと汚(けが)らわしい行動にも出る場合があります。

 これが、実際で言う幸福であり、幸福感ですから、似たようなもので、自分を納得させていることで、『感』を味わっているという凡俗の徒であることにちょっとした悲哀(ひあい)を覚えます。