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時間短縮とクオリティについて

 サラリーマン(⇒現在は、ビジネスパーソン)時代、常に要求されたのが「拙速(せっそく)」でした。それまでは、完璧(かんぺき)を目指してきていましたので、始めは何も分からずにいました。理解が行かないのです。何故なら、間違ってはいけない、修正されるものを出せるはずがない、間違いを指摘されたら恥ずかしい、などの理由で出せないままになっていたからです。これが、競争と優劣の厳然とした認識を誤らせることにもなりました。

 人は、正しいか、正しく無いかを言い募った場合、正しい方が良いに決まっています。ですから、時間を掛けても正解を出すことに没頭します。ですが、実社会では必ずしも正解のみを要求されないのです。少々の手落ちや間違いがあっても、誰よりも早くできた、後(うしろ)を引き離して答えを持って行った、などの方が認められることが多いからです。

 ステイクホルダーも、詳細や正確さを要求していないことがあり、その都度何が求められているのかを理解したものが取り入れられ、出世や利益を出せることになるからです。この理屈が分かりませんと、心労の末に病んで、勤務先を辞めなければならなくなります。しかし、同調圧力と色を出さないことが平均を取るという意味で、漠然(ばくぜん)とした正解を出している気になっているのでしょう。正に「出色(しゅっしょく)」という個性が埋没(まいぼつ)されるのです。ですから、過去も現在も、何方(どちら)を取るかは自分次第でしょう。