私も、過去に“サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート”と言う言葉を聞いた気がしています。何方からかは分かりませんが、確かに聞きました。何故なら、自分の気が落ち込んでいる時でしたから、余計に記憶に残ったのかも知れません。が、言葉の力というモノを身に染みて理解できたフレーズかもしれないからです。これが、ポジティヴパワーを生むのです。
私は一時(いっとき)、過敏性〇〇症と言われていた時期がありました。これには、他人の言動がビンビンと伝わってきて、心臓に刺さるものでした。言葉の理解ではなく、その対象者の挙措や言葉を発するときの仕草などで、何が言いたいからこういった挙動になるんだということが、ほぼ100％近くの確率で当たっていました。
心霊でも、理路整然でもない、皮膚(はだ)感覚でした。どんなに知識が多くても、どんなに睡眠を削って励んでも得られる感性ではありません。その人が持って生まれた特有の感情ですから、遺伝もしなければ、口伝にもできない理解力です。
人は、世の中に出たい、偉くなりたい、金持ちになりたい、廻りから褒められない、受勲があればなおいい、などの“立身の感情”を持ちます。これは、一様ではありませんから、断定はできないのですが、人の心の奥に潜む、本音の感情でしょう。外に出すときには、綺麗ごとを言って取り繕うのが一般です。分からないことも多いのでしょうが、大抵本音は分かります。
