経営者も従事者もともにどうぞ

お困りのことで、コンサルティングをお受け致します

ニッポンの技術の凋落について

 このテーマは、かなり辛辣な言い方になっていますので、見る人は批判的な意見を言うでしょう。が、決して日本の『モノづくり』が諸外国の後塵(こうじん)を拝(はい)したとは思っていません。確かに明治期以降、西欧諸外国に追いつき追い越せが余りにも多かったものですから、今回も後れを取ったと指摘されています。ですが、知的生産と実技の裏付けは、両輪が兼ね揃えられてからが、嚆矢(こうし)だと考えています。

 明治期の絹の生産と輸出、戦後の白物家電を始めとする重工業までも、追いつき追い越せで成り立ってきたのだと考えます。これからは、技術の精度を上げること、後継者の練度を更なる高みに持っていくことだと考えますから、まだまだ技術の進化は途中経過だと考えます。

 そのための後継者育成と、新たな技術開発は、既に求められた要求水準にあると考えます。これからの日本の先端産業は、あらゆる分野への波及効果を持つモノと考えますので、「深化の度合い」を上げるべきと個人的には考えています。

 従いまして、“ニッポンの技術の凋落”ではなく、停滞する民度の速度を上げることでしょう。これからは、ナレッジワーカーが席巻するような環境となるのでしょうが、消費者らは決して一部の知的生産者を認めることはありません。深度の違いは、日本人特有の進化の過程ですから、気を許した為体(ていたらく)の見本と考え、改めて進化の為の競争舞台に乗ることでしょう。