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手本にすべき人の選択について

 私にも、師とすべき先輩諸氏はいます。学窓にあってもいましたが、深くなるにつれ失望した記憶もあります。従いまして、腹の底から『この人に』という想いが沸き上がってくるのでないと人生は何が起きるか分からないという「結果」を思い知らさることにもなりました。

 飛び抜けて優秀で、何をしても追いつけない人だと思っていましたが、晩節を汚したり、自己の利殖に走っていると思い込んでいましたら、意外や家族や近親その他へのために、辛苦している姿を見た際には、関心しきりとなったものです。人は分からないものです。

 私個人は、凡俗の徒であることを公私ともに言って憚(はばか)りませんが、よくよく見てみませんと、当該人の芯(しん)の部分が見えないということもあります。若いときには想像もしていなかった人の本心や、意外な場面での出所進退を見せつけられて、関心しきりとなった記憶もあります。手本となるような生き方や、そのさらに上をいく生き様は、なかなか見られるものではないでしょうから、自分が目を付けた人なら、じっくり見てみることでしょう。そして、自分にとって役に立つ言動、これは真似してはいけないといった汚さなどは、決して真似はしないという、分かりやすい人生譚を築き上げていくべきでしょう。

 必ず、人生の師はいます。見えてないだけの時や、見ていながら見えていない時もあります。活眼として両目を見開き、丹田を養って見据えるべきでしょう。