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貧乏と金持ちの意識の違いは

 私は、親から貧乏とも金持ちともはっきり言われた記憶はないです。が、私どもの小学校の時期までは教科書は有料であった記憶があります。給食は無かったのですが、学級費というのが毎月袋で担任教諭に渡す決まりになっていたようですが、思うに任せなかったようです。

 ですが、村落共同体では、他家よりも自家が貧しいということを晒(さら)してはならないといった不文律(ふぶんりつ)がありましたので、決して他人に漏(も)らしたことはありません。

 同級生の中には、昼飯が持ってこれず、食えないままの友人や、家に遊びに行って飯をごちそうになった時に、おかずは塩のみでした。即ち、塩結びでした。これはこれで美味しかった記憶が鮮明ですが、友人の腹中はどうであったかを、今でも思い起こされます。

 確かに、金はあって邪魔にはなりませんが、芸能人始め裕福と言われている家庭の子息らは、余り良い評判を聞きません。人の親になって思いますが、極端な貧乏ではなかったことも、大盤振る舞いをする裕福な家庭でなかったことも、バランスとしてはよかったかなと考えています。金のあるなしで、気持ちが豊かになれることもあるのでしょうが、無いと惨めな思いもしなければなりません。しかし、中道(ちゅうどう)を歩くこともなかなか難しいでしょう。

 独り身の時はあまり考えませんでしたが、婚姻し、子どもをもって初めて、自己の立ち位置を考えたときに、有って邪魔にならないものが、“お金”であることも知りました。