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偽装の独創性について

 古くて新しい「使いまわし」ですが、『自分の頭で考えよ』ということが、如何に無理筋の言動で、無責任であるかということです。人は、幼児期から学んできていることが何であるかと言いますと、『模倣』です。繰り返し・繰り返し模倣することで、何かを掴んで、新しいモノ、こと、が生まれてきます。本田宗一郎氏は、ヨーロパまで行って、プラスねじを懐に入れてきました。これがまた画期的なネジでした。

 パナソニック(⇒旧称・松下電器)は、昭和30年代まで「真似(・・)した(・・)電器」と言われ続けてきました。ですが、松下幸之助氏は他人に自社のことを問われて「うちは、ひとを造って売る商売です」と言い続けて来たそうです。これが何を意味しているかは、後世の人なら直ぐに分かるのですが、その当時の人々は、彼が何を言っているのか分からなかったそうです。

 ですから、「偽装」が人まね、他人の知恵や、独創を盗んだものであってはならないのですが、これらを変えて独特の『個性』を生み出したものでしたら良いのではないでしょうか。これを間違えますと、単なる盗用、詐取、詐欺という犯罪行為となり下がります。紙一重ではなく、不断の努力での改良や改善が、イノベーションを生むということになるのでしょう。