経営者も従事者もともにどうぞ

お困りのことで、コンサルティングをお受け致します

「推し」について

 “イチオシ”とかいうことで表現することが多いと思うのですが、各自が推薦する相応の人でしたら「相応(ふさわ)しい」ということになるのでしょうから、割合に身近な実在の人物が取り上げられることが多いのではないかと思っています。但し、現実に尊敬して止まなかった人の「裏の顔」が見えたりしますと、がっかりしたりしますので、その辺は若い人と中高年では違ってくるのではないかと想像しています。少壮の頃には、純粋にその人の過去や功績を褒(ほ)めたたえることで、満足感を得ていましたものですが、だんだんと理解力が深まり、その人となりを知ってしまうことによって、幻滅したり、従前の意識が遠のいたりします。

 こうしたことは、知らないに越したことはありませんので、浅く、単純に覚えるのが良いことだと教えられてきたようにも思います。偉人・先達は、特にそうでしょう。

 ひとや自我の紆余曲折には、当人の生き様がありますので、これを否定したり、全く信じ込んでもいけないものでしょう。約80年程度の生類(=人間)に何が分かるかと言いましたら、約45億年の歴史がある地球に笑われることにもなるでしょう。

 進化と鍛錬は、長い年月で変わるものであって、短時日に変わるのは当事者の生き方だけでしょう。これを称して、素晴らしいなどとは言えないでしょう。が、適者生存は生類全てにあるもので、一部特権者のモノであってはないからです。正に、これが“推し”ですね。