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金融危機を迎えるには

 近代資本主義が根付いたかどうかは分かりませんが、金融資本が経済を支配していますので、余程のことが無い限り、システムを作り上げた経済学者でも敵わないでしょう。何故なら、金融資本の根底には「トラップ」があるからです。この“虎の尾を踏む”ようにできているのが資本主義の大前提です。“景気”というモノも、いかようにも作出できるように、普遍的な自由主義経済は成り立たないと考えています。資本主義の根底にあるのは、景気浮揚の反面、減速の論理が常に働いています。資金の市場への投入や資本の引き上げもそうです。

 飽くまでも個人的な見解ですが、景気というのは個人の利益優先のためには、市場を操作することもあり得ますので、必ずしも一般大衆の過熱が原因とばかりは言えないというのが本音です。何故なら、利益追求には過熱の度合いの大きいのは大衆心理ですが、これを利用するのが操作を専門とする投資家の得意とするところだからです。

 政治も行政も、ある程度の幅をもって大衆の投資心理を見放している部分があります。儲けも借金も個人責任という考え方です。従って、利益追求の危険負担の見極めも、個人責任というのが損失の補填には与(くみ)しないという見方です。正に、市場原理でしょうが、これを利用する投資家もいますので、資産株とか保存資産という概念には、厳しく目を光らせていなければならないでしょう。