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多様性とは

 人の性格には、各人各様の内心的意思と表示行為における乖離という虚飾の飾りがあります。これは、生きていくうえで必要な“姿態”なのでしょうが、止むを得ない部分と、そんなにまでしてやらなくてもいいのになぁ、と理解する部分があります。何にでも自信のある人は、一向に構わない自分の姿を晒(さら)すのでしょうが、自信の無い人は、その場限りでの虚飾の笑いをもって対処しているようです。

 こうしたことが、良いか悪いかではなくて、身についた処世術のような生き様ですから、良い場合も、悪い場合もあるのでしょう。可能な限り自分には正直に生きたいと考えますが、世の中の諸事はこれを許さない場合が多いものですから、「心ならずも」というケースもあります。

 これが、身についた処世術でしょうから、そんな生き方はしたくないと思いましたら、しなければ良いだけの話しです。角を立てて、角突き合わせて生きるのも一生。その場を何としてでも和らげて終わらせることが至上命題とばかりに、笑いを取って済ます人もいるでしょう。

 しかし、これは多様性ではありません。多様性とは、“柔軟な気持ち”です。色んな生き方や色んな過ごし方が、自分に合っていればいいのであって、他人がどうこうするモノでもないし、容喙(ようかい)されるものでもないでしょう。いろんな意見や色んな生き様があって、あれも、これも良いというのが多様性の神髄ですから、もっと真剣に相手や廻りの生き方を容認すべきでしょう。