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富と自尊心の相克とは

 私に限って言いますと、富も欲しいし、自尊心の為には地位も欲しい所です。しかし、現実には実現していないのです。これには、理由と根拠があるのでしょうが、“曇った眼”で世の中を見過ぎているからなのかどうかは分かりません。しかし、願望や野心とは別に、自分がなりたい職業や目標というのはあっても、何ら疚(やま)しい気持ちにはならないでしょう。

 『競争』の原理は、どの業種にもあって、おのおのの業界や職種でも熾烈な争いがあります。これで戦う前に諦める人や、やってみて結果を見ないで退出する人や、諦めきれない人が続出します。世の中を丸ごと受け入れる人や、全く許容できないで不満を述べる人もいます。

 色んな人が現出しては消えていく中で、納得と譲歩はあり得る話しです。が、ここで問題となるのは、どうしても諦めきれない人たちでしょう。世を恨むか、悲嘆の末に最悪の結論を出すか、言い訳の人生になるかは別に、戦わないという納得の為には、“宗教”に拠り所を求めても良いのではないかと思っています。蓮如(れんにょ)などは、部屋住みが長く、なかなか自己を認めてくれなかったのですが、80歳を超える長寿と20数人の子宝に恵まれた人でした。

何が言いたいかと言いますと、客観的に廻りを見渡した場合、流れが自分に向かないように自ら仕向けて居たり、離れていくような結論を採択したり、幸運から見放される様な選択をしているのです。これが、正に「富と自尊心の相克」でしょう。