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国境とは

 個人的理解では、国と国との“境”を意味していると考えますが、本当のところはどうでしょうか。だれが決めたのか。誰の許可をとって線引きしているのかさえ分からないですね。戦後79年余の幸せな期間を享受させてもらっていますので、文句は言えないのですが、それにしても命を懸けて線引きに反対し、越境するひとたちがいることも肝に銘じなければなりません。

 どのような政体があろうと、過去からの“頚城(くびき)”を超えて一心不乱に生きることをしないで済む政体が良かったのか、悪いのかは分かりません。現に、私どもの先輩方で命を落とした人もいたからです。平和的抗議というモノの虚しさや、力による革命が浮ついたものであったなら、自身の無力さを感じずにはいられません。

 四面を海に囲まれて、平和を享受してきた民には、分からない部分も相当あるのではないでしょうか。力による支配に抵抗するのは、一命を無駄にする可能性があります。ですから、国境という名の無形の線引きを容認しているのでは無いでしょうか。上下や貧賤を議題にしても始まりません。喰えて、飲めて、寝床があるという事実や現実に安心感を持って、次に何をすべきかを自身に問うべきでしょう。

 これが、国境に対する私個人の回答です。弱いものには権威を見せ、強いものには忍従するような生き方の巧(たく)みさを見せているのでしょうが、心底従っているわけではありませんので、依(よ)って来る不満を馬鹿正直に出すべきか考えてしまいます。これも、国境です。