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企業の目的と部下の成長について

 私は、就職活動を一括採用のための企業訪問などが定着していた時期に従業員となりましたので、新しい手法である「スカウト型採用』という言葉になじみがありません。

 一般公募である単年度での一括採用のための手法で、企業そのものは、よりよい学生、より優秀な学生、突出した才能を発揮する学生を採用したいという“企業側の論理”があるためと想像します。これは、学歴を含めた在学生へのプレッシャーでもあるのでしょうが、大学も序列化されて、国立の名門(⇒旧帝大7校)、私立の有名どころ(⇒早慶上智)、を採用した結果が良かったという大学への基準で、その後の採用枠も決まってきます。

 これは、就職後の研修や部署への配置という実践教育では、直属の上司や、派閥の流れでの仕事の流儀で、ビジネス・パーソン人生が決まってしまうような生き方そのものになります。これは、皆が就業後の安定と、変わらない現状を望むからだと言えるのでしょうが、型にはまった生き方をして、その後に辿り着く結果は、名門とか閨閥に列せられることで満足感を得るという、企業を経た後の延長の世界観をも見据えているからかもしれません。

 これも、良いか悪いかではなく、安定的に生活でき、安定的に栄誉をかなえられるシステムが出来上がっているからだと考えます。安定的上昇志向は、上司にとっても寝首を書かれる心配が無いから安心でしょうし、次の順番を待つ部下にとっても良い環境だからでしょう。