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同族企業と事業承継について

 起業の発心は、当該人本人に掛かっていますので、その人がどうしたいかで経営の発展・拡大・維持などは左右されます。ですから、創業者がどうしたいのか、どうしたかったのかを、常に問われることになります。創業家や創業者がいても“発心”はどのように変化するかは、だれにも分からないところです。そして、企業というのは生き物ですから、紆余曲折と景気の動向でどんなにも変化していきます。先のことは分かりませんが、ニデックもそうでしょう。立ち上げ期に、オムロンの創業者・立石一真氏のところに資金繰りに行ったのが奇縁で大きくなりました。ニデックは、現在は世界的小型モーターの製造企業です。

 しかし、人は必ず老います。そして、必ず思考能力が低下します。そんなときに、どのように我が子のような会社を承継させるかは、分からないといったところでしょう。

 日本経済大学大学院の後藤俊夫特任教授によれば、日本の上場企業は、ファミリービジネス(同族経営)(53%)、単独経営(10%)、一般企業(37%)に分類されます(週刊ダイヤモンド)、ということだそうです。

 一番大事なことは、一旦組織が出来上がりましたら、大なり・小なり複数人の従業員を養っていかなければならないという責任感でしょう。これがありましたら、同族企業でも事業承継でも真摯に向き合って、納得のいく解決方法が模索できるのではないでしょうか。